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偶然の一致

偶然の一致って、よくあるものです。 私はよく試験監督のアルバイトをしますが、それは大抵長時間突っ立って監督をしてなければならないもので、その時間を退屈と感じてしまう人にとっては苦痛でしかないものでしょう。実は苦痛にならないのには秘訣があるんです。 例えばあなたは試験監督でドアの前に立っていますね。当然試験受ける人は座っているので、教室全体を見渡すことができます。教室の収容人数はだいたい100人ちょっと。さて、ぼーっと眺めていると、何か法則のようなものを見えてきませんか。あれ、赤色を着ている人が多いのが見えません?しかもあの服とあの服同じじゃない?うわ、あそこなんて隣同士同じ幅のボーダー着てるよ…。 とまあ、同じような洋服とか、バッグとかって結構あるものなんですよね。UNIQLOやギャップなどブランドものが台頭しているこのご時世、全く珍しいことではないのです。が、実際に目の当たりにしてみるとこんなに多いんだ、となるわけです。 まあそれは置いておいてとりあえず、これを偶然の一致と呼ぶとします。英語ではcoincidenceのひとことで済んでしまいますが、ムラカミハルキはこの「偶然の一致」が好きなようで、彼の小説の中にはよく見かけるキーワードです。奇跡や運命、なんて言葉ほど大げさではないけれど、偶然が重なり重なり奇跡や運命が生まれるのだ、と考えるとこういう偶然の一致って、奇跡や運命の入り口みたいなものなんじゃないのかしら、とわたしは思うのです。それに気づくためにも、常日頃アンテナをはっていることってだいじなんじゃないかな。